現在国内で流行している季節性インフルエンザのウイルスは、A(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型とB型(ビクトリア系統)です。
流行しやすい年齢層は、ウイルスの型によって多少異なりますが、全ての年齢の方がインフルエンザに注意する必要があります。※厚生労働省 「【令和6年度】今シーズンのインフルエンザ総合対策」
■ インフルエンザと普通の風邪との違いは?
一般的に、風邪は様々なウイルスによって起こり、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
一方、インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せてのどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
季節性インフルエンザは流行性があり、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。日本では、例年12月~3月が流行シーズンです。
■ インフルエンザにかからないためにできることは?
- ①流行前のワクチン接種感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効です。
- ②外出後の手洗い等流水・石鹸による手洗いは、接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。アルコール製剤による手指衛生も効果的です。
- ③適度な湿度の保持空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことが効果的です。
- ④十分な休養とバランスのとれた栄養摂取体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
- ⑤人混みや繁華街への外出を控える流行期には人混みや繁華街への外出を控えましょう。外出時には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布製マスク着用は一つの防御策です。
- ⑥室内ではこまめに換気をする季節を問わず、また、新型コロナウイルス対策としても、十分な換気が重要です。
※出典「厚生労働省ホームページ」