A ~11月14日は 「世界糖尿病デー」です~
2019年現在、世界の糖尿病人口は4億6,300万人に上っており、2045年には約7億人に達すると試算されています。(※1)
中でもアジア・太平洋地域の患者数の増加は深刻で、2019年は1億6,300万人と全世界の約1/3の糖尿病患者がこの地域に集中しています。
日本においても、糖尿病と強く疑われる人と可能性を否定できない人の合計は約2,000万人(※2) に上り、早急な対策を迫られています。
このような状況を踏まえ、国際連合(国連)は、11月14日を「世界糖尿病デー」に指定し、世界各地で糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発運動を推進することを呼びかけました。11月14日は国連及び主要国で様々なイベントが開催されます。
※1 IDF DIABETES ATLAS 9th Edition2019 (International Diabetes Federation)
※2 平成28年(2016年)国民健康・栄養調査 (厚生労働省)
(出典)※「World Diabetes Day Committee inn Japan」
■ 糖尿病とは?
インスリンの作用不足により高血糖が慢性的に続く病気です。網膜症・腎症・神経障害の三大合併症をしばしば伴います。
糖尿病は、インスリンというホルモンの不足や作用低下が原因で、血糖値の上昇を抑える働き(耐糖能)が低下してしまうため、高血糖が慢性的に続く病気です。
多くは2型糖尿病であり、日本ではその疑いがある人(可能性を否定できない人「糖尿病予備群」を含む)は成人の6人に1人、約1870万人に上っています。インスリン非依存型と呼ばれ、遺伝的要因に過食や運動不足などの生活習慣が重なって発症します。
糖尿病の恐さは、自覚症状のないままに重篤な合併症が進展することで、微小な血管の障害である網膜症・腎症・神経障害の三大合併症のほか、より大きな血管の動脈硬化が進行して心臓病や脳卒中のリスクも高まります。
生活習慣の改善によって糖尿病を発症する手前で防ぐ1次予防が重要になってきます。
(出典)※「厚生労働省 e-ヘルスネット[情報提供]」