■ からだを温める食材は? からだを温める食材、冷やす食材は、一般的に食材の旬・産地などによって分類されます。寒い時期・地域(国)でとれる食材は、身体を温めてくれる、とされていることを覚えておきましょう。
【からだを温める食材】
- ●未精製の食材(黒糖・胚芽米など)
- ●冬が旬、または寒い地域でとれるもの(にんじん・れんこん・ごぼう・ほうれん草など)
- ●発酵食品(味噌・納豆など)
- ●その他(肉や魚などのたんぱく質食材、ビタミンEが豊富なナッツ類やアボカド、ココアなど)
また、食材の選び方はもちろん、1日3回の食事を取り入れながら、体の内側から熱を生み出す習慣をつくることもおすすめです。
特に、朝食は冷えを改善するために欠かせない大切な習慣です。寝ている間に体温は下がりますが、朝食はその体温を引き上げ、代謝を上げて日中も冷えの改善につながります。
おすすめのメニューは消化の過程で熱を生み出す割合の高い、たんぱく質+糖質を組み合わせたメニューです。
■ 冷えを感じたらどこを温めたら効果的?
たとえば膝が痛いなら膝を、手が冷えるなら手を温めるなど、部分的に温めます。肩が凝りやすい人や、首が冷えると風邪をひきやすい人は、首の後ろが温めポイントとなります。
また、冷えると内臓の働きが低下して免疫力も下がり、全身の活動に影響します。冷えから体調を崩しやすい人や手足に冷えを感じやすい人は、全身を温めましょう。
四肢末端まで、全身に温かい血液を巡らせるには、へその下あたりを温めるのが効果的。体全体を温めることができます。
冷え症には、漢方薬が有効です!
西洋医学では病気ととらえにくい冷え症も、漢方では治療の対象です。冷えは放置すれば月経痛をはじめ、さまざまな症状につながると考え、冷えの解消を重視します。
その人の‟ 証(タイプ、体質)” や症状、それぞれに合わせた漢方薬が処方されます。